山口県宇部市小野湖の畔、宝林寺という浄土真宗本願寺派の寺院に生まれた(明治33年生)藤岡晴光は、自坊(生家の寺)を継がずに満蒙の地を駆け回っていました。その後失った僧籍を真宗木辺派の御縁を戴き、当派の僧侶として一から精進して、昭和の初期(昭和7年)に北九州は小倉の地に真宗木辺派光沢寺を小倉市日明上ノ原に建立する。
昭和11年に、真宗光沢寺の本堂・庫裡・境内を利用して光沢寺保育学園を開設し、成人に対する宗教教化の難しさを痛感した藤岡晴光が妻シズエと共に、次代を担う幼子たちの心に、他を思いやる心と自分で生き抜くたくましさを育むために宗教教育をと幼児教育を始める。昭和14年に国より常設保育施設として認められる。続いて昭和31年に小倉区中井に光沢寺中井幼稚園を開園する。昭和40年、現在地(小倉北区緑ヶ丘)に、光沢寺を新築移転し、同じ境内敷地内に光沢寺幼稚園を新規開園する。昭和49年に藤岡晴光往生し、藤岡昭正が住職を継承する。永きにわたり住職を勤めた藤岡昭正が令和6年5月5日に往生し、竹内浩晴が住職を継承し現在に至る。
真宗と浄土真宗は同じ宗派です。
真宗(浄土真宗)は、日本の仏教の中でも信者数が最も多い宗派です。
真宗には10派の派閥(真宗教団連合)がありますが、そのうち本願寺派(西本願寺)だけが名称に「浄土真宗」と名乗っており、他の9派は「真宗」と名乗っております。
経典(お経)は同じであり、信仰の大枠も変わりはありません。よって、御教えは同じであります。
「真宗」とは宗派名であり、「浄土真宗」とは宗旨名(御教え)であります。
真宗(浄土真宗)の宗旨は、自らの修行や善行のみを頼りにせず、阿弥陀仏の智慧と慈悲のはたらきを拠り所とします。南無阿弥陀仏のお念仏と阿弥陀仏からのご信心により、阿弥陀仏のお浄土に生まれさせていただく教えです。
真宗教団連合の10派は宗派名はそれぞれ異なりますが、すべての派が親鸞聖人を宗祖(開祖)とした、宗旨が「浄土真宗」となります。
浄土真宗と言う宗旨は、親鸞聖人がすすめられた浄土の真宗を意味しています。
ですから、当山光沢寺は、宗旨が浄土真宗で、宗派が真宗木辺派となります。